2012_09
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(Wed)08:00

2012 スペインの旅 (カルモナ散策 その5 パラドール)

! Hola, amigos !  

今日は、スペイン・カルモナの街の パラドール(国営ホテル) をご紹介します。

では、早速『このパラドールのご紹介!』...といきたいところですが、その前にやっぱりこの街の歴史を少しお話ししておかなければならないでしょう。
  rakugoka_lay.gif
このカルモナという街は、地形的にちょっとした高台の上につくられているため、大昔(ローマ時代以前)から軍事的な要衝として発展してきました。
イベリア半島をイスラム教徒(モーロ人)が支配していた時代には、既に現在のパラドールのある場所に要塞が築かれていたそうです。
  
そして、このカルモナの街がスペインの歴史上に登場したのが、14世紀のカスティーリャ王ペドロ一世(Pedro primero)が統治していた時代。
この地に、ペドロ一世がイスラム教徒がつくった要塞を改築して宮殿にしたことがはじまりです。
この宮殿には、ペドロ一世自身と愛する女性マリア・デ・パディーリャ(Maria de Padilla)とが住んでいました。 当時の宮殿の大きさは、現在パラドールとして使われている部分の4倍ほどの大きさだったそうです。
ちなみに、このマリア・デ・パディーリャという方は、正妻(政略結婚させられたブランカ・デ・ボルボン) ではないのですが、一生涯ペドロ一世の寵愛を受けていた方だそうです。
現代風にいうと”愛人”ってことになるのでしょうが、、、政略結婚が多い時代で当人同士の意志が尊重されなかったでしょうから、まぁこういうことも仕方がないことだったのかもしれません。
  angel_2.gif

このカルモナの街に宮殿をつくった ペドロ一世 という方は、スペインでは ”残酷王(Pedro el Cruel)” という呼び名で有名です。
なぜそう呼ばれたかというと...
簡単にまとめると、次の二つのことが原因のようです。

・ペドロ一世は幼くしてカスティーリャ国の王様になったため、身内の権力争いに巻き込まれ、王位を守るために何人もの異母兄弟を殺害したから。
・私利私欲に走る王族や貴族から土地や特権を取り上げて貧しい人たちに分け与えたりした。このため貴族などから恨まれる結果になった。

一方、民衆に対しては貧しい人々を救済したり、法に基づいた政治を行ったりして、腐敗していた世の中を立て直したりしたため、国内の治安は良くなったそうです。 このため、民衆からは 『正義王』 とも呼ばれ、親しまれていたそうですよ。
   king.gif

ペドロ一世は、セビージャを中心として国を治めた方で、現在のセビージャの アルカサル を完成させた方です。 このためアルカサルは別名”ペドロ一世宮殿”とも呼ばれているんですよ。(もとはイスラム時代につくられた宮殿でした。)
また、このペドロ一世という方は、 『ターバンを巻いていないアラビア人』 と言われるぐらいイスラム文化を愛した方ですので、居城であるアルカサル(アラビア語で”城”の意)も全体がイスラム調(ムデハル様式)でつくられています。
ここを訪れた事がある方は、きっと『ここはグラナダのアルハンブラ宮殿に似てるなぁ~。』と思われたはず。。。
それもそのはず、このアルカサルは、ペドロ一世がグラナダからアルハンブラ宮殿の建設に携わったイスラムの職人などを呼び寄せてつくらせたものだからです。
(後日、このアルカサルもご紹介しますね~。)

そして、今回のカルモナの宮殿。
すでに荒れ果てていたイスラムの要塞を、アルカサル同様にペドロ一世がイスラムの職人を呼び寄せて改修させ宮殿にしたところ。 そんな歴史のある宮殿が、現在ではパラドール(国営ホテル)になっています。
もちろん宿泊できますので、興味が湧いた方は一度お泊まりになってみてはいかがですか?
(最近では、カルモナのパラードルでの宿泊がツアーに組み込まれているものもありますよ。)

ということで、そんなカルモナのパラドールを紹介していきま~す。

ここがパラドールへの入口です。 石造りの大きな城門です。
  0865 Parador Alcazar del Rey don Pedro ←パラドールへの入口
堂々としたつくりですね~。 近くに行くとパラドールの看板が見えて来ました。
  0868 Parador Alcazar del Rey don Pedro 0867 Parador Alcazar del Rey don Pedro ←パラドールの看板

この門の中で上を見上げると、天井にはイスラム時代に描かれた模様を見ることができます~。
  0869 Parador Alcazar del Rey don Pedro ←イスラム時代に描かれた模様(拡大してみてね)

門を一つくぐるとまたもう一つの門が。。。 
日本の城と同じで、すんなり場内に入ってこられないように、二つの門の入口はずらしてつくられています。
  0870 Parador Alcazar del Rey don Pedro ←二つ目の門
門をくぐると、中のパラドールの建物が見えてきます。
  0871 Parador Alcazar del Rey don Pedro
建物の正面入り口の上の紋章は、ペドロ一世の紋章と言われてますが...これは、カスティーリャ・イ・レオンの紋章っぽいですね~。
  0872 Parador Alcazar del Rey don Pedro ←入り口上に描かれた紋章

で、早速中に入ってみることに。
中に入るとすぐ左手にホテルの受付があります。 そこで 『中のバルを利用したいんですけど。。。』 などと説明してから中に入っていきます。そうすれば誰でも入ることができますよ~。 また、レストランも利用することができるようです。

受付の次にある部屋は、 ”Salon de Espalda:剣の間” と呼ばれているところで、その名の通り剣や王冠などが展示されています。 展示品はもちろんレプリカですよ。
  0873 Parador Alcazar del Rey don Pedro 0874 Parador Alcazar del Rey don Pedro ←剣の間
この剣の間の右手には、 ”Patio de Fuente:噴水の中庭” があります。 この中庭でお茶することもできるようです。
  0875 Parador Alcazar del Rey don Pedro ←噴水の中庭
そして、剣の間を更に先へと進んでいくと、ここもお茶のできるホテルのロビーみたいなスペースがあります。
  0876 Parador Alcazar del Rey don Pedro 
この左手にバル・カウンターがあり、更にその奥にレストランがあります。

また、右手奥には、 ”Salon de Bermejo:赤の間” と呼ばれている部屋があるのですが、今回は開いていなかったので入ることはできませんでした~。
  0877 Parador Alcazar del Rey don Pedro ←正面奥の部屋が”赤の間”。

という感じですが、私たちは ”ここのテラスからの景色が素晴らしい!” ということでしたので、まずバルで飲み物を注文して、とりあえず 『テラスに出てもいい?』 と聞いて了解を得てから外へ。
外のテラスはこんな感じになっています。
  0878 Parador Alcazar del Rey don Pedro 0879 Parador Alcazar del Rey don Pedro ←パラドールのテラス

で、待望のテラスからの眺めはというと。。。こんな感じ!
期待されたひまわり畑は全くなし!  アンダルシアの大地が広がってるだけです~。 Gaan.gif
しかも、曇ってて景色もイマイチという結果...う~ん、残念。
  0880 Parador Alcazar del Rey don Pedro ←パラドールのテラスからの景色
真ん中水色のものは、ホテルのプールです。
テラス左方向の景色→0881 Parador Alcazar del Rey don Pedro 0882 Parador Alcazar del Rey don Pedro ←右方向の景色

『え~っ! っこまで来たのに一本もないの~。』と、目を皿のようにして一生懸命探した結果、、、ありました!  ようやく見つけたひまわり畑がこれです!!!
  0883 Parador Alcazar del Rey don Pedro ←なんとか見つけたひまわり畑! でもちっちゃい。。。 pan006
ということで、 ”ひまわり畑に囲まれた街” という私たちの期待は見事に裏切られた結果になってしまいました~。 
カルモナ、ちょ~ガッカリ。。。

仕方がないので、飲み物を飲みながら次の計画を練ることにしました。
  0884 Parador Alcazar del Rey don Pedro ←テラスにてくつろぎ中。。。

こちらの写真は、テラスから見た中のレストランの様子。 なかなか雰囲気は良さそうです。
  0885 Parador Alcazar del Rey don Pedro
そしてこっちは、スペインのパラドール(国営ホテル)であることの証です。
  0886 Parador Alcazar del Rey don Pedro ←パラドールの証明。

残念ながら見渡す限りのひまわり畑は見ることができませんでしたが、パラドールの中をちょっと拝見できたので、今回はとりあえずそれでヨシとすることにしました。 また次回...ということで。

で、来るときにくぐってきた門を出て、パラドールを後にしました。
  0887 Parador Alcazar del Rey don Pedro
街から見えるまわりの景色です。 6月末に訪れたのに、何かもう秋の景色にも見えますね~。 aute kaede 
  0888 Calle de la Puerta Marchena ←カルモナの街のまわりの景色
そんな景色の中に、山羊?を飼っているところをみつけました。
あまりにデカイので、『牛?』と思ってしまいましたが、やっぱり山羊でした。
  0889 Calle de la Puerta Marchena ←いるのは山羊だけ。搾乳用ですかねぇ。
しばらく歩いて振り返って見ると、先ほどのパラドールがこんな感じで見えました。
こうやってみると、なかなかなもんですね~。
  0923 Parador Alcazar del Rey don Pedro ←崖際に建つパラドール

採取的に、期待されたひまわり畑は見られなかったですね~。
天気もあまり良くなくて残念な散策になっちゃいました。。。
  pan004
そこで、その気持ちを込めて最後の一枚。
初夏なのに秋の雰囲気のになっちゃってる今回のカルモナのイメージで、道端の枯れ草とその背景に唯一あったひまわり畑を入れて撮影してみました。 
  0890 Calle de la Puerta Marchena
  
ということで、今回カルモナのパラドールの紹介は終了です。
次回は、”カルモナの街でのお昼ご飯”や”セビージャまでの帰り道に見られたひまわり畑”などをご紹介しま~す!
では。
! Hasta luego !  
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