2014_09
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(Sat)08:30

夏休みに富山に行ったよ。 その4:金岡邸

! Hola a todos !   

今日は、ここ何回かに分けてお届けした” 富山ご紹介シリーズ” の最終回になります。
今回ご紹介するのは、 ”薬種商 金岡本店" さんです。
富山と言えば ”薬の行商(富山の薬売り)” で有名ですよね。
ということで、古くから薬を売っているこの金岡本店(金岡邸)に行ってみることにしたんです。

では、早速その様子をご紹介しま~す!
金岡本店さんは、富山駅から列車に乗って少し行ったところ ”東新庄” というところにあります。
乗って行くのは、富山駅東口から出ている ”電鉄富山” です。
 001 富山駅 ←電鉄富山駅

電鉄富山は、富山と立山、または宇奈月温泉を結んでいる地方鉄道です。
路線がちょっと複雑になっているので、乗るときは少しばかり注意が必要です。
駅に来ると、立山に向かうと思われる登山者っぽい恰好をした方が方がちらほら。。。
結構、欧米系の外人さん達も見かけます。

駅構内の様子はこんな感じ。
左写真が ”宇奈月温泉行き” の列車で、右写真が ”立山行き” の列車です。
ちなみに...左の列車は、以前は東急大井町線で使われていた車両のようですよ。 ちょっと懐かし。。。
 003 富山駅 002 富山駅

私たちは左側の列車にのり、ここから三つ目の ”東新庄駅” を目指します。
これがその東新庄駅。  
のんびりした駅で、とても良い雰囲気です。
 005 東新庄駅 ←東新庄駅
     
目指す ”金岡本店” さんは、駅から歩いて5~10分ぐらいのところにあります。
     くまねこあるき
歩いて行くと、こんな感じで見えてきますよ。
 010 金岡邸

上写真は、お店の方の建物ですが、そのすぐ右隣りには、母屋へ入る入口があります。
商家というよりは、むしろ武家屋敷を思い起こさせますね~。
 012 金岡邸

明治天皇も立ち寄ったってぐらいですので、このあたりではかなり凄い御屋敷だったのでしょう。
ちなみに、ここは国登録有形文化財になっています。

見学用の入口は、お店の方にあります。
入口を入ってすぐ右手のところに受付があり、そこで入館券を買って中に入ります。
 015 金岡邸パンフ 016 金岡邸 入館券

中は結構広い作りになってますね。
 017 金岡邸

お店に入ってまずビックリさせられるのが、この ”薬たんす””人形” !!! 
特に人形にはビックリさせられます。  この人形は、特にいらないかも...。
ちなみに、ここは薬の小売りではなくて問屋をやっていたところらしいです。
 021 金岡邸

入館券を買うと、見学に行く前に係りのお姉さんが、簡単にここの概要を説明をしてくださいます。
 022 金岡邸

ところで、ここの ”畳縁”(下写真) は普通のとちょっと違って見えるでしょ?
昔、このお店には、たくさんの売薬さんが薬を求めてひっきりなしに来ていたので、普通の畳だとすぐに畳縁(へり)が擦り切れてしまっていたそうです。 そのため、ここでは畳縁に革を使い、長持ちするようにしたそうです。
こういうの、はじめてみましたねぇ~。
 023 金岡邸 ←珍しい革製の畳縁

そして、左手の方には古ーい看板。 文字も、右から読みのものがありますなぁ~。
 025 金岡邸 026 金岡邸

中に入ると、まずは牙のはえた ”ジャコウジカ” のはく製がお出迎え。
中国から贈られたものらしいですが... ホントにこんな動物いたんだね。 
もちろん、昔は薬の一つ(麝香)として使われていたそうです。
 030 金岡邸
隣の棚には、薬の材料となったものがたくさん並べられています。

こちらは、昔、薬を細かく砕いたりする時に使う道具です。 時代劇などでよく見かけますよね。
 031 金岡邸

そして、これは薬を作る工程の図です。
 032金岡邸

こちらは、昔から使われている有名な薬 ”六神丸” を作る装置です。
まあ装置とっても、薬の丸い玉(今で言う錠剤)をたくさん作るための ”道具” みたいなもんです。
 033 金岡邸

でも、この装置・道具の使い方は、意外と難しいんです!
以前、ドイツ人のお友達と富山市内にある薬のお店を訪れたとき、これと同じ装置で薬を丸めるのにチャレンジしてみたのですが... この通り。  
小さく丸くなるどころか、大きさが全然バラバラになっちゃいました~。
装置とはいえ、使うにもかなりのテクが必要なようです。
 036 池田屋商店 037 池田屋商店

こちらは人形たちは、薬作りにかかわる人たちを表しています。
右側にいる人は、薬作りを監督する役人です。
富山の薬は、この地方の重要な産物・財源になっていたことが分かりますね。
 040 金岡邸

ところで、富山が薬で有名になった理由として、次のようなお話が語られています。
『1690年、江戸城にてある藩主が突然腹痛におそわれたそうです。 その場所に居合わせた富山藩主 前田正甫(まさとし)は、持っていた薬(反魂丹:はんごんたん)をその藩主に飲ませました。 すると、たちまちのうちに腹痛が治まり元気になったということです。 この話を聞いて驚いた諸国の大名は、その後はこぞって富山の薬売りを自身の藩に招き入れるようになった。』 ということです。
ちなみに、置き薬販売のやり方も富山の売薬さんが始めたものだそうですよ。

ここのガラスケースの中には、昔の薬の包装紙が並べられていますねぇ~。
良く見かけるのは、このクマの絵が描かれた ”熊膽圓(ゆうたんえん)” というもの。 主に胃腸に効く薬だそうです。
なかには、乾燥させた熊の胆嚢(たんのう)をすり潰したものが配合されているそう。。。 こわっ! 
 041 金岡邸

他にもこんな面白い袋を見つけました!
 『按摩(あんま)いらず 膏薬(こうやく)』 って書いてあります。
中央の絵は、その当時の按摩さん(いわゆるマッサージ師)ですよね。  
面白いを通り越して、なんかちょっと怖いなぁ~。
 042 金岡邸

こちらは、もう少し最近なってからのパッケージでしょうねぇ。 
”ケロリ” とか ”ケロケロリン” っていうネーミングが面白いですね~。
 043 金岡邸

写真の古ーい書物は、売薬さんが全国のお客さん訪ね歩いた時に持っていた ”懸場帳(かけばちょう)” (現在の”顧客名簿”みたいなもの) ですね。
上の方のものは、サハリン(現在の樺太:カラフト)に行っていた頃のものです。 
樺太が日本の領土だった時代があったことを、改めて感じさせられますね。
 045 金岡邸 ←昔の顧客名簿

こちらは、昔、売薬さんが各地で薬を売り歩いていた頃に使っていた ”鑑札(かんさつ)” だそうです。
鑑札とは、今で言うところの ”販売許可証” みたいなものです。 
昔は藩制度でしたから、藩内で商いをするにはこれを持っていないと営業ができなかったらしいです。
 046 金岡邸 ←売薬さんの鑑札

さすがお金持ちだけあって、お庭も立派ですなぁ~。 
見学の途中には、このお庭を眺めながらのんびりお茶をいただける休憩所などもありますよ。
 050 金岡邸 051 金岡邸
 
そして、建物の中には、素敵な襖絵や掛け軸がいっぱいあります。
左写真中にある書は、総理大臣をなさった近衛文麿の作品です。
 060 金岡邸 061 金岡邸
中国の賢人を描いたような一対の掛け軸や富士山を描いた衝立などもありますよ。
 062 金岡邸 063 金岡邸
どれもあまり色がつかわれていないので、華やかさというよりも重厚な感じがしますね。

こちらは母屋に入る正面玄関を中から見た様子。
 064 金岡邸

お部屋の装飾してあるところは、どれも手の込んだ作りになっています。 
 065 金岡邸

こちらは建物の二階の様子。
二階には、売薬さんが全国を行商したときにつくった地図などが展示してありました。
 070 金岡邸 071 金岡邸

そして、見学の最後には記念のスタンプを。。。
昔の人は、こんな恰好で薬を売り歩いていたんですね。  ちょっと可愛らしい感じのスタンプです。
 076 金岡邸 スタンプ1 077 金岡邸 スタンプ2

見学を終わり、改めて外から建物の様子を眺めてみました。
う~ん...渋い!
 080 金岡邸

こちらは、駅から金岡邸へ向かう途中で発見したお店。 はちみつの専門店 『大場養蜂園』 さんです。
 090 大場養蜂園

店内には、たくさんの種類のはちみつがずら~っ!と並んでいます。
はちみつは、採取した花によって香りも味も違うので、こういう専門のお店でいろいろお話を伺いながら味を試してみて、自分が気に入ったものをいただくのが良いですね。
お店の方が、試食する順番などもちゃんと考えてくださいますよ。
 091 大場養蜂園

ちなみに...
大場養蜂園さんは、昔は蜂と一緒に全国をあちらこちらとめぐっていたそうですが、最近はそういうことも難しくなり、現在では富山県内だけで養蜂をしてるそうです。 (もっとちゃんとした理由があったんですが...忘れちゃいました)
下の写真は、私たちがここで購入した蜂蜜。
富山周辺でしかとれない、水島柿の蜂蜜と黄檗の蜂蜜です。
どちらも癖が少なく、味もあっさり目で美味しいですよ。
 092 大場養蜂園

で、最後にお店の方にお聞きしたお話を。
蜂蜜を長く置いていると、砂糖のようなものが析出してくることがありますよね。
その場合、蜂蜜の瓶を湯煎して温めてあげると、徐々に溶けて元の状態に戻るそうです。
ちなみに、純粋な蜂蜜に何かの混ぜ物がしてある場合、こういった析出や分離が起こりやすくなるそうです。
もし、みなさんの家にもそういった蜂蜜がありましたら、湯煎をお試しあれ~。

金岡邸を訪れることがありましたら、みなさんも是非一度お立ち寄りを。

では。
! Hasta luego !
またこられ
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